VDT症候群など現代人の職業病

長時間シートに体を預けているタクシー運転手の腰痛、立ちっぱなしの店頭販売員や美容師に多いむくみ(浮腫)、長時間のPC作業で目を酷使するプログラマー等のVDT症候群など、現代人は多くの職業病に悩まされています。これらは広義の職業病ですが、労災保険で「業務上疾病」と呼ばれるものは、事故と同様に療養、休養、生涯、遺族などの給付が受けられます。

労災認定を受ければ、医療費の自己負担がゼロになるほか、療養で仕事を休んでいる間と職場復帰後30日以内は解雇されないと言うメリットがあります。では、どんな病気が労災認定となるのでしょうか?労働基準法での施行規則では大きく9種類に分類したうえで、さらに細かく原因と病名などを示しています。主なものには認定基準があり、それを満たせば、原則として労災認定されます。

一番多いのは、負傷後の腰痛ですが、職業病としてよく知られているのは、削岩機やチェーンソーなどの仕様で手や指が震える「振動障害」、キーパンチャーや記者がかかる手指の腱鞘炎、トンネル工事などで大量の粉塵を吸い込み、呼吸機能が低下するじん肺などがあります。

労災認定の請求は、所定の用紙に発病の詳しい経過を記入し、医師や事業者の証明を添えて労働基準監督署に提出します。事業者の協力が得られない場合でも、空白で提出してOKです。典型的な例以外は、業務との因果関係の立証が難しいケースが多く、粘り強い取り組みが求められます。