ジェネリック医薬品(Generic Medicine)への期待

高齢化社会を迎えて増大する医療費を抑制しつつ、室の高い医療を同提供するかが問題となっていますが、その解決策の一つとして期待されているのが、ジェネリック医薬品です。平均で先発品の薬価の50~60%というのが大きなメリットで、抗ウイルス薬のような高価な薬を服用する患者さんや、慢性疾患で多くの薬を飲む患者さんはそのメリットを享受することができます。

しかし、現実には全ての処方薬がジェネリックであることは稀ですし、薬局の窓口で支払う負担金には、調剤料、薬剤料、管理料などが上乗せされるため、単純に薬代が半額になるわけではありません。

ジェネリック医薬品の普及率が低い理由には色々ありますが、先発品には承認されている適応症が、ジェネリック品では適応がない場合があります。また、医薬品の中には、有効成分の含有量の違う規格が複数ある場合があります(ex 2.5mg、5mg、10mgなど)。しかし、ジェネリックでは、使用頻度の高い規格しか製造している場合があるのです。

さらに、生産メーカーの多くが中小企業であることから、原料薬品の高騰などのあおりを受けて、生産中止になるケースがあります。病院の薬剤部等が患者さんに対する服薬指導を行う際に不可欠な医薬品情報が絶対的に不足しており、ジェネリック医薬品の情報に精通したMR(医薬情報担当者)が少ないのが問題です。

また、ジェネリック医薬品は、先発品と同じ有効成分の量を含み、生物学的同等性試験をパスしているので、効果効能は理論上同じのはずです。しかし、製造工程の違いや、添加物などに違いがあるため、その使用に躊躇する医師が現在でも少なくなく、学会などでも未知夾雑物について問題視されることもあります。